寒い地域に住む民族は汗をかく量は少なく、暑く高温多湿な地域に住む民族は汗をかく量が多いといわれています。われわれ日本人は、もともと汗をかきやすい民族になります。
しかし現代の日本人は、汗をかきにくくなってきています。汗は本来、体外に熱を放出し体温を一定に保つはたらきがあります。ところが夏は冷房、冬は暖房を使うことによって、快適な環境で過ごす人が多いため、汗をかく必要はなく体の温度調節機能そのものがはたらかなくなってきています。
もともと汗をかく能動汗腺の多い日本人ですが、その能動汗腺の機能が低下することによって、汗そのものが質の悪い汗になることがあります。その場合ベタベタした汗になり、それがニオイにつながることもあります。日頃からスポーツなどで汗をかく習慣をつけることが大切です。
健康的な汗を日頃からかいている人の汗は、さらさらとしていてニオイやベタつきも少ないものです。これは汗腺が上手に水分だけを排出し、ミネラルなどを血液に戻すことができているからです。
健康的な汗も、そうじゃない汗も日頃の習慣で決まってしまいます。これは何もニオイだけの問題ではなく、健康にもかかわってきます。
日頃、エアコンをかけっぱなしにしていると、健康的な汗はかけません。オフィスでも冷房の温度設定には気をつけて、健康的な汗を流すことを目指しましょう。
能動汗腺の機能が低下した人が、汗をかいた場合ベトベトした汗をかきます。これは、水分と一緒にミネラルまで同時に排出しているためです。能動汗腺の機能が低下すると、ミネラルを血液に戻すことができなくなります。これにより体のミネラルが不足し、疲れが残りやすくなったり、体調不良になりやすく免疫力も低下します。
また汗の量が減ると、体温の調節機能が働かなくなるだけではなく、ホルモンバランスがくずれ自立神経失調症になることもあります。こうした良くない汗はニオイはもとより、健康にも良くないので日頃から運動などで汗をかくことを習慣にしましょう。
岩盤浴とは、あたたかい石の上に寝転がって遠赤外線効果で体の芯まで温まり、汗といっしょに老廃物を排出する健康法です。岩盤浴は血液循環をよくして、細胞を活性化し新陳代謝を活発にします。またマイナスイオン効果もあり、脳を刺激してホルモンの分泌を促します。
岩盤浴は体温よりも少し高い程度の温度なので、体への負担も少なく高温のサウナが苦手な人にも安心です。岩盤浴はそのすぐれた発汗作用により、健康はもとより美容にも効果があるとされています。
汗をかきにくくなったといわれる日本人ですが、岩盤浴で健康的な汗を流してみるのもいいかもしれません。
世間一般でいわれる「オヤジ臭い」、このニオイは加齢とともに出てくる体臭、つまり加齢臭です。
この加齢臭のもとになるのが、ノネナールという物質です。このノネナールは若者の皮脂の中には、ほとんど存在せず、40歳代から多くなります。年齢とともにノネナール増加の原因であり、加齢臭のもとといわれる脂肪酸は増加していきます。また、歳とともに皮脂中に過酸化脂質の量が多くなり、これが原因で加齢臭が起こりやすくなるともいわれています。つまり臭いの発生源が皮脂腺の中に溜まる過酸化脂質なのでこの「ノネナール」を消しても「過酸化脂質」を消さない限りニオイを消す事はできません。
ここで大きな誤解があるのですが、これは男性だけの問題ではありません。男性のほうが皮脂の分泌量が多いために加齢臭を感じることが多いのですが、実際は若い女性からも「加齢臭」が発生する事が分かっています。
加齢臭対策には、加齢臭の原因の一つとされる皮脂中の過酸化脂質を減らす、つまり脂質の酸化を防ぐことが大切です。そのためには、脂っこいものをとりすぎないようにしたり、活性酸素を発生させる原因となるお酒の飲み過ぎを控え、禁煙を心がけ、ストレスを解消し、規則正しい生活をするようにしましょう。
また年齢とともに活性酸素を消去する物質は体内で不足してきます。したがって抗酸化物質を積極的に摂取するようにし、活性酸素を消去することも加齢臭対策として大切です。しかも活性酸素対策は、免疫力の向上にもつながるのでニオイ対策としてだけでなく健康のためにも心がけたいものです。
それから加齢臭の原因物質を生み出す温床となる腸内環境を正常に整えるためにも、食物繊維を含む野菜をたっぷりと食べることも加齢臭予防には効果的です。
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